19年秋に、無痛分娩(紆余曲折を経て最終的に計画無痛分娩)で出産をしました。
麻酔を使って出産の痛みを和らげる無痛分娩ですが、普通分娩とどう違うのか気になるところですよね。
パニック障害があり、医療行為が大の苦手なため無痛分娩に興味はあるものの、どんな処置をされるのかとても不安でした。
分娩方法の検討をする際に、助産師さんに聞いた無痛分娩と普通分娩の処置の違いや、実際に無痛分娩をした際の処置についてまとめます。
無痛分娩の処置一覧
私が計画無痛分娩で出産した際は
1.メテロインテル
膣にバルーン(細長い水風船みたいなの)を入れて、子宮口を刺激して陣痛を促進する。
2.点滴
脱水を防ぐためのブドウ糖
3.陣痛促進剤
陣痛を促すためのお薬。点滴で入れる。
4.硬膜外麻酔
無痛分娩にするための、麻酔。体は動くし、陣痛の感覚もある。
5.導尿
出産で歩けなくなるので、尿道に管を入れて、おしっこを助産師さんにとってもらう。
6.酸素マスク
赤ちゃんの心拍が弱くなったりすると、つける。
が行われました。
無痛分娩の流れ
無痛分娩の処置や流れが気になったので、助産師さんに詳しく話を聞いたところ
普通分娩との処置の大きな違いは「硬膜外麻酔用の管1本」
他の処置は、普通分娩でも行われる可能性があるもので、無痛分娩だからプラスで余計に大変というものではないということです。
無痛分娩の硬膜外麻酔の処置・流れ
無痛分娩で多く取り入れられている硬膜外麻酔は、背中に麻酔を入れるための管を入れます。
麻酔のタイミングは、計画無痛分娩の場合メテロや促進剤である程度子宮口が開いたと、適切なタイミングで行います。
麻酔のタイミングになったら、先生・助産師さん1名がついて処置が行われました。
【ステップ1】
分娩台で横向きになり、なるべく背中を丸めます。
【ステップ2】
麻酔の針を刺す前に塗るタイプの麻酔が塗布されます。
歯医者さんで麻酔の前にされるシートタイプの麻酔のイメージです。
【ステップ3】
硬膜外麻酔の針が刺さります。
事前に麻酔が塗られているのでほとんど痛くありません。インフルエンザの予防注射の方がよっぽど痛いです。
【ステップ4】
針が抜けたり動かないようにしっかりガーゼ・テープで固定
【ステップ5】
横向きから上向きに体制を戻します。
背中をついても痛くありません。
【ステップ6】
背中に刺した針から延びる50センチほどの管を、鎖骨に固定
【ステップ7】
麻酔の針の位置が問題ないか、1ショット麻酔を入れられる。
麻酔が効いて、陣痛の痛みが薄れます。1ショットでだいたい30分~1時間くらいの効果だったと思います。
問題がなければ、お産のすすみを見てそのまま麻酔継続か、麻酔はストップするか選択しました。
無痛分娩のメテロインテルの処置
計画無痛分娩となったため、陣痛をおこすためにメテロインテルを入れました。(その時子宮口1センチ)本当に、風船のような見た目(細長いアートバルーンみたいな)で、膣にいれた後に膨らませます。
- 私の場合分娩を開始する日の朝にメテロを挿入
- 処置の痛さはなく、違和感がある程度。普段通り過ごせた
無痛分娩の点滴・陣痛促進剤の処置
計画無痛分娩だったので、陣痛促進剤を使いました。
出産の際の点滴は、この陣痛促進剤と、脱水を防ぐためのブドウ糖を合わせて1本。
- 針が太く血管が出ずらい人は、時間がかかる場合も
- 出産が長くかかる場合を考慮し、利き手と反対側に入れてもらうのがベター!
出産が思いのほか長引いたとき、利き手が使えないのはかなりしんどいです。
ご飯を食べたり、トイレに行ったり、分娩中も結構手を動かします。
無痛分娩の導尿
無痛分娩は、麻酔を開始した後は歩けなくなるため導尿になります。導尿は、普通分娩でも出産が進んで動きずらくなるととられる処置とのこと。
導尿は私が出産前に恐れていたものの1つですが、特に恐ろしいことはなかったです。
- トイレに行きたくなったタイミングや定期的に行う
- 麻酔が効いているので痛みはなし
- 1回5分程度で完了
管を尿道に入れて、膀胱あたりを押すと、自然とおしっこが出てきます。
出産が進むと歩くなんて考えられなくなるので導尿してもらうと楽でした。
羞恥心という面でも、もうずっと股が開きっぱなしなのでなんてことなくなります笑
無痛分娩で酸素マスク
酸素マスクは、赤ちゃんの心拍の状態によってつけるようです。
友達の自然分娩で出産した子もつけていたので、無痛分娩だから特別される処置でないようです。
パニック障害持ちからすると、意外とこの酸素マスクが鬼門でした・・・!
- 苦手な人は酸素の気負いを弱くしてもらう対応を
まとめ
無痛分娩と普通分娩の処置の違いは、大きくは背中の管1本。
パニック障害の私は点滴や、酸素マスクといった、基本的に行われる処置がしんどかったです。
無痛分娩だからと言って、特に心配するような痛みや苦痛の伴う処置はありませんでした。
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