大人の子宮頸がんワクチン、打つべき人・そうとも言い切れない人

子宮頸がんはワクチンがあるため唯一防げる(罹患のリスクを下げられる)ガンと言われています。

コロナ禍にワクチンの大切さが話題になりましたね。

私もこの機会に子宮頸がんワクチンについて詳しく調べ、接種を検討したしました。

調べる中で、大人の中でもできれば打った方がいい人、少し考えてもいい人の境界線が見えてきたので、まとめます。

 

子宮頸がんワクチンとは

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子宮頸がんワクチンとは、子宮頸がんの原因になるHPVウイルスを予防できるワクチンで、接種することで最大90%ほどウイルスに罹患するリスクを減らすことができます。

子宮頸がんの原因になるHPVウイルスは

 

  • 性的接触(口や手の行為も含め)でヒトからヒトへ感染
  • 80%程度の人が一度はかかる
  • 1度でも性的接触をもつと感染するリスクがある

 

そのため子宮頸がんワクチンは、性的接触を持つ前の年齢で(できれば11歳まで)摂取するのが好ましいと言われています。

 

子宮頸がんワクチンとHPVウイルスについて、詳しく別記事でまとめています。

 

 

 

 

子宮頸がんワクチンが有効な年齢

若年での接種が奨励されている子宮頸がんワクチンですが、大人になってからも効果はあるのか・・・。

調べてみると45歳までの女性でワクチンの有効性が確認されていました。

 

日本産科婦人科学会も45歳までの年齢の女性に、接種を奨励しているようです。

 

大人の子宮頸がんワクチンの現実

大人でも子宮頸がんワクチンが奨励されてるならみんなら打った方がいいじゃん!! と思うのですが 大人の子宮頸がんワクチンを取り巻く現実はなかなかシビアです・・・。

 

  • 費用が5-10万と高額

とくに効果の高い9価ワクチンは10万円とかなり高額です。

 

  • 6ヶ月で3回接種が必要

なんと3回も打つ必要があります。健康が第一なのはもちろんですが、忙しい人が、混んでいる医療機関に短期間で3回も行くのはなかなか大変・・・。

 

  • 接種する場合避妊が必要

 3回接種している6ヶ月の合間は避妊が必要です。

妊活を急いでいる人にとっては大きなネックですね。

 

大人の子宮頸がんワクチンは打つべき?

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なかなかハードルの高い子宮頸がんワクチン。大人であっても効果は認められているので、打つ方がいいのはわかりますが、全員がそうできないであろう現状を踏まえて

 

打つことが有効な人・そうでもない人の境界線を考えました。

 

その人の置かれた状況や考え方が関わってくるのでセンシティブな話になります。

私が医師や公的機関の情報を調べてまとめたものです。

 

大人で子宮頸がんワクチンを打った方がいい人

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①今後新たなパートナーと性的接触をする可能性がある人

新たな人と性的関係を持った場合はHPVウイルスに新規感染する可能性があるため、ワクチン接種が有効と考えられます。

 

例えば

 

  • 未婚の人
  • 既婚でも夫以外にパートナーを求めている人

 

新たに性的関係を結ぶ人が「君が生まれて初めての相手だよ!」という場合を除いて、HPVウイルスを持っている可能性があります。

 

男性の90%は人生に1度はHPVウイルスにかかっているそうです。

 

②自分のパートナーに、自分以外の性的接触を持つ相手がいる人

仮に、自分が新たに関係を結ぶ人を持たなくても、自分のパートナーが他の人と関係を結んでいた場合、HPVウイルスに感染する可能性があります。

 

  • 例えば 夫が風俗に行っている、不倫している場合

 

腹立たしいですが、夫からウイルスに感染する可能性があるので、ワクチン接種をした方がいいと言えるでしょう。

 

ある研究では 夫の性交渉の相手の数が、1人と16人以上では およそ10倍 妻が子宮頸がんを発症する確率が違うそうです。

 

夫の性実態が、妻のガンリスクを左右している・・・という事実。

世の中は理不尽です。

 

大人で子宮頸がんワクチン接種を急がなくてもいい人

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ワクチン接種をすることで確実にガンリスクを減らせることは大前提ですが、

いかんせん費用と手間がかなりかかります。

全員が全員、はい!打ちます!と言えない状況ではないでしょうか。

 

そんなに急いで必ずワクチン接種しなくてもいいんじゃないのか?という人を考えました。

 

①自分⇔パートナー以外で性的関係がもたれない人

HPVウイルスをもっていない人同士の行為では、ウイルスに感染をする可能性は理論上とても低いので

 

  • 自分は決まったパートナーとしか関係を持たない
  • パートナーも自分としか関係しない

 

ことが、一生続くのであればお金と時間をかけてワクチン接種をするメリットは少ないと考えられます。

 

例えば 夫としかしない。夫も自分としかしない。今後一生絶対!

 

という場合です。

 

②今後だれとも性的接触をしない人

その場合はリスクは限りなく低いので、ワクチン接種をするメリットは非常に低いと考えられます。

 

 

アラサー子持ちの私・・子宮頸がんワクチン打つ?

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私は考えた結果

今のところ子宮頸がんワクチンは打たない(保留)

ということにしました。

 

理由

  • 私⇔夫以外の関係を結ぶ可能性が低い(はず。)
  • 近々2人目も考えたいため。(6カ月の避妊の必要性を考えると今ではない。)

 

夫には、真面目に、子宮頸がんをはじめ性感染症に感染したくないから、風俗・不倫禁止!と言っています。

今後状況が変わったら都度検討したいと思います。

 

 

 

まとめ

子宮頸がんワクチンはもちろん打った方がいいと思うもののお値段も通院頻度もハードルですよね。

 

自分の状況に応じてワクチン接種の必要性を検討してみてはいかがでしょうか。

 

そして、ワクチンを打っても子宮頸がんになる確率が0になるわけではないので、必ず定期検査には行くことが必要です!

 

私も毎年会社の健康診断で、子宮頸がん検診を受けているので今後も受けると同時に、HPVウイルス検査も行ってガンリスクをモニタリングしていきたいと思います。