パニック障害になって約3年、2019年秋に無痛分娩で娘を出産しました。
出産にあたって、本当に自分が産めるのか・・・と不安でしたが、なんとか無事出産することができました。
パニック障害の無痛分娩についてまとめます。
- 私のパニック障害の特徴
- パニック障害の出産・無痛分娩で不安だった事
- パニック障害の出産・無痛分娩の不安の解消法
- パニック障害の出産、無痛分娩当日レポ
- パニック障害、無痛分娩で無事、出産
- パニック障害に無痛分娩は有効
- まとめ
私のパニック障害の特徴
出産のときは幸いにもパニック障害の症状はかなり軽くなっていましたが、まだ苦手なことがありました。
- 狭くて閉鎖的な空間が苦手(窓がない部屋など)
- 身動きの取れないシチュエーションが苦手(身体を拘束されたり)
- 呼吸が阻害されることが苦手(顔に強い風がかかったり、鼻が覆われる)
出産に不向きなことばがりでした・・・
パニック障害の出産・無痛分娩で不安だった事
パニック障害の無痛分娩はオススメという話や
パニック障害で出産した人の話を読んで
パニック障害でも無痛分娩なら大丈夫かもしれない…と思いましたが、不安もありました。
- 無痛分娩で身体につなぐ管が増えて不安が大きくならないか・・・
- 無痛分娩だと歩けなくらしいけど、身動きできずに発作がでないか・・・
- 分娩する部屋が狭かったりして、パニックにならないか・・・
- 急に得体のしれない処置をされてパニックにならないか・・・
不安は尽きませんでした。
パニック障害の出産・無痛分娩の不安の解消法
無痛分娩での出産時にパニック障害になることを防ぐために、いくつか行動しました。
①無痛分娩の処置について調べる・聞く
出産の処置がわからないことが大きな不安だったので、無痛分娩の処置について徹底的に調べて、聞きました。
結果
- 無痛分娩の麻酔は背中に1本
- 無痛分娩の麻酔はプレ麻酔をするから、そんなに痛くない
- 点滴は腕に1本(無痛分娩じゃなくてもする)
- 無痛分娩じゃなくても、歩けなくなることがある
無痛分娩だからとんでもなく大変な処置が増えるわけではないらしく、安心しましたし、やるっきゃない!という気持ちになりました。
②自分の状況を病院に説明し、お願い事項を伝える
私が苦手なこと・してほしいことを助産師外来の際に、しっかり説明しました。
- 急に内容のわからない処置をされるとパニックになってしまうこと
- 処置をする際は、何をどうするのか詳しく説明してほしいこと
(今から腕に点滴をするために、このあたりに針を刺します!など)
助産師さんは、真剣に聞いてくださりバースプランで関わる助産師さんたち全員に共有していただくことになりました。
③施設見学
LDRや陣痛室・病室を事前に見学しました。
LDRも陣痛室も、病院というよりは「普通の部屋」という印象。
想像より広く、窓もあって(外からは見えないようになっていました)、壁紙も明るい色で圧迫感はありませんでした。
出産がリアルにイメージできて安心しました。
④立ち合い出産をしてもらう
夫と母に立ち合いをしてもらい、気がまぎれるようにしてもらいました。
誰かいてくれる・・・と思うだけで、不安は少し和らぎました。
⑤ソフロロジーの練習をする
痛みや出産への不安を減らすために、ソフロロジーの練習をしました。
ソフロロジーのおかげで、陣痛に冷静に対処できましたし、陣痛もやり過ごせました。
パニック障害の人は、出産に向けて必ず練習しておいた方がいいと思います。
パニック障害の出産、無痛分娩当日レポ
パニック障害の私も、ついに出産当日を迎えました。
陣痛がきてから無痛分娩で産む予定が、想定外に予定日超過で分娩誘発となりました。
ここではパニック障害に関わることを書きます。
詳細の出産レポは▼コチラ▼からご覧ください
誘発となり、驚きましたが大きな混乱はなく落ち着いて入院して出産本番に臨めました。
無痛分娩で出産は思ったより穏やかだった
出産は、緊迫したもの・・・と勝手に思っていましたが
部屋にオルゴールの音楽がかかっていたり、先生や助産師さんの接し方も落ち着いていて、想定外に出産はとても穏やかなものでした。
陣痛が強くなってから麻酔をしましたが、途中眠れるくらい痛みは和らぎました。
リラックスできたので、パニックにならずに済みました。
心配していた「歩けなくてパニックにならないか」も、
ナースコールがあるので心理的に安心できましたし、分娩がすすんだら歩く気持ちにすらならなかったので問題ありませんでした。
立ち合いのおかげで落ち着いて過ごせた
母と夫に、立ち合い出産をお願いしたので、分娩中もおしゃべりしながら落ち着いて過ごせました。
不安なことがあったら、二人に伝えて対応してもらえたのでかなり心強かったです。
出産は気持ちが奮い立った
長時間の点滴など、嫌いな処置がありましたが「もうすぐ娘に会える」という気持ちが、自分を奮い立たせてくれたので、不思議と耐えることができました。
ソフロロジーの練習をしていたのもよかったと思います。
パニックなる隙がないくらい、気持ちがシャキっとしていました。
唯一、出産でパニックの危機
唯一、出産直前にパニックになりそうで危ない場面がありました。
それは「酸素マスク」
突如、苦手な口・鼻を覆われたため、身体が熱くなって1度取ってしまいました。
「酸素マスクは娘のため」という話を聞き、パニック寸前の危ない状態でしたが、なんとか自分に言い聞かせ、酸素の勢いを減らしてもらって、つけることができました。
パニック障害、無痛分娩で無事、出産
パニック障害の私も、無痛分娩で出産することができました。
40時間かかったり(途中で分娩の休憩もしながら)
最終的に鉗子分娩になりましたが、麻酔のおかげで痛みもなく、恐怖も少なくすみ、娘はするんと出てきました。
出てきた娘の、小さくも力強い生命感・あたたかさ・かわいらしさは今でも忘れません。
落ち着いたカンガルーケアができたのも、無痛分娩でよかったポイントです。
パニック障害に無痛分娩は有効
パニック障害の無痛分娩、私は有効だと思いました。
- 出産中、痛みが少なくリラックスしていられる
- 出産までも、出産に対する恐怖が和らいだ
からです。
パニック障害で出産を検討している人は、無痛分娩の特徴をよく調べて検討してみてください。
まとめ
パニック障害で無痛分娩で出産した経験談をまとめました。
私は・・・本当に自分でよく頑張ったな!!!と思いますし、ここまで頑張れたのは
「娘が力をくれたから」です。
私の人生に明るい希望を与えてくれた娘に会えたこと、本当に感謝しています。
妊娠・出産に踏み切ってよかったなと思っています。
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